70代のお母様が認知症となり、徘徊の症状が出てきて困っているとのご連絡がありました。ご自宅は小山市の郊外で、近くには小さな公園がある、緑豊かな地域。公園の中には小さな池もあり、先日お母様がその池の付近で警察に保護されたとの事です。以前もその公園で子供が水に落ちた事故があったと聞きますから、警察の方も見回りを強化されていたのでしょう。今回は保護されましたが、次回も無事に済むとは限りません。
引き取りに行った時に、警察の方からも色々と注意を受けたようですが、一日中お母様を見張っている訳にもいかないとの事。長く住みなれた家なので、玄関の鍵は認知症になっていても、簡単に開けて出て行ってしまうようです。ご家族は急に心配となり、玄関ドアの鍵を交換して、お母様の徘徊を防止したいとの電話での御依頼がありました。
最初はホームセンター等で、徘徊防止グッズを探したのですが、お店の係の人から「鍵を変更するのが一番効果的です。でも玄関に穴を開けるタイプなど色々あるので、業者さんにお願いした方が良いですよ。素人には難しいです」と言われ、当社を紹介されたようです。玄関鍵を交換といっても、お客様の玄関ドアによっては出来る商品と出来ない商品があります。まずはその場のお電話で、お客様の玄関の情報をお聞きすることに。玄関ドアの入り口に刻印されているメーカーと記号を教えていただき、使える鍵のサンプルをいくつか御持ちしました。
御客様が選ばれたのは「家研販売㈱セーフティサムターン」、こちらは室内側でキー操作をするタイプです。そのキーをきちんと管理していれば、認知症のお母様が一人で出入りする事はまず不可能ですから、安心と思われます。さっそく工事をさせていただいて、ご家族の方々にも操作の説明をさせていただきました。
徘徊行為は中々止める事も難しく、ご家族の方はストレスを重ねやすいと聞きます。
ドアの開閉一つに神経をとがらせる日々は、本当に大変な事。少しでも御客様のお気持ちが穏やかになれれば、こんな嬉しい事はありません。