金曜日の夕方4時頃に、葛飾区のタワーマンションにお住いの60代の男性から「家庭用金庫のダイヤルの暗証番号を失くしてしまって困っているので、開錠に来て欲しい」と、困った様子のお電話が入りました。詳細をお伺いすると、翌日にお嬢様が遠方から帰省されるご予定なのだそうですが、金庫に保管しているお嬢様から還暦のお祝いにプレゼントされた腕時計を取り出そうとしたら、ダイヤルの暗証番号がなくて開かなくなってしまったのだそうです。お嬢様に会う時にプレゼントの腕時計を付けていないと、お嬢様が気を悪くされてしまうかもしれないと困っていらっしゃいました。金庫のメーカーは、セントリーとのことです。セントリーであれば、取り扱い説明書に工場暗証番号というものが記載されていて、その番号で開錠することができるはずです。お客様に取り扱い説明書の有無をお伺いしましたが、取り扱い説明書は紛失してしまったそうです。明日までに金庫を開けて欲しいとのご要望です。見積もりをお出しして、ご納得頂くことができましたので、約束のお時間にお客様のご自宅に訪問しました。
金庫は、ご主人の書斎に設置されていました。ご面倒をおかけして申し訳ないのですが、金庫などの貴重品が保管されている場合は、お客様にそばに付いていてもらう必要があることを説明し、ご主人にそばで見て頂きながら作業を開始です。いつもは、オートダイヤラーという特殊な器具を使って開錠していますが、お客様が急いでいらっしゃるので、慎重に探りながら開錠していくことにしました。緊張しましたが、所要時間30分程度で開錠することができました。お客様をお呼びして、金庫の中を確認して頂きました。よく見ると、金庫の中に入っていたトレイが大き過ぎて、金庫からはみ出そうになっていましたので、物を入れ過ぎたりトレイなどが大き過ぎると金庫の開閉が上手くいかなくなるので、気を付けるようにご案内させて頂きました。