最近は金庫をお持ちになるご家庭が増え、同時にそれに伴うトラブルも増えています。当社でも、頻繁に家庭用金庫の開錠の相談を受けるようになりました。
金庫の保有数が増えたのは2011年頃からで、大震災に関するあるニュースがキッカケでした。そのニュースとは「津波で流された金庫が壊れずに拾われ、無事持ち主の元に戻された。」というもの。金庫の頑丈さが、不安な世相の関心を引き寄せた形です。
今回も、品川区にお住いのお客様から、家庭用金庫のダイヤル開錠のご依頼をお受け致しました。「いつも鍵だけで開け閉めしている金庫のダイヤルが、知らぬ間に動いてしまっていた。普段はダイヤルを使わないため、番号はすっかり忘れており開けられない。」とのことです。明日必要な証券を出すため、当社にお電話を下さいました。
応対して下さった奥様は、少しご年配のおっとりした雰囲気の方でした。「孫がこの前来たから…」と諦め顔で仰います。子供が面白がってダイヤルを回し、開けられなくなるというのは、実に良くあるケースです。お子さんにイタズラされない場所に置くのも、金庫を上手に使うコツとなります。
金庫のメーカーはセントリーで、鍵とダイヤルのダブルロック式でした。防犯先進国アメリカの製品だけに、火にも水にも大変強く、防犯性能もハイレベル。開ける方としても身が引き締まります。傷を付けたりしないよう、慎重に作業を進めて行きました。横で奥様が興味深そうに見守っています。結局、所要時間30分ほどで、無事開けることができました。
開錠後、中身を確認して頂くと同時に、読み取った暗証番号をお渡ししました。「これからはちゃんと忘れないようにするわ。」と、ニッコリ微笑みながら受け取られます。「思っていたよりずっと作業が早くて驚きました。ありがとう。」と丁寧なお礼の言葉を頂き、こちらも一安心です。
当社では、頑丈な金庫も傷を付けずに開けることが可能です。鍵の紛失や暗証番号の失念、どんなケースも対応致しますので、ご相談下さい。