宇都宮市でマンション玄関ドアの鍵開けとシリンダー交換の作業でしたが、初めての経験がありました。
宇都宮市の某マンションに日時指定で来て解錠、鍵の交換をするよう依頼を受けたのですが、競売物件の強制執行だそうです。
「強制執行とはいっても、鍵屋さんにとってはいつも通り、鍵を開けて、交換するだけですから。」
と依頼主さんから言われましたが、強制執行というあまり聞き慣れない言葉に少々緊張いたしました。
依頼当日。指定されたマンションに少し早く到着すると、既に7人くらい人が集まっており、中には警察の制服もいらして、いつもの 鍵の交換作業とは少々違う重苦しい雰囲気。
緊張の面持ちでご挨拶したところ、
「留守のようだから、さっさとやっちゃいましょう!」
と、依頼主さんは慣れてらっしゃるのか現場にそぐわない笑顔でこちらの緊張をほぐしてくれました。
警察の方もいらっしゃるし、何かあっても心配はなさそうなので、鍵開けと交換に集中しようと早速作業開始です。
まず、
「○×さんいらっしゃいますか?宇都宮地方裁判書の執行官△■です。ただ今から強制執行を開始します。」
といったようなお声がけがあり、鍵の解錠となりました。
「これはMIWAのU9かな?やっかいですね。」
宇都宮地方裁判所の執行官さんは、お仕事柄か鍵にお詳しいようです。15分ほどで解錠すると、
「おお!難しい鍵なのに早いですね!おみごと!」
と執行官さんと警察官の方に誉められ、嬉しいやら少々複雑な気分・・・
家の中はやはり留守だったようで、もし中に人がいて暴れたりしたら大変だなぁと思っておりましたが、杞憂に終わりほっとしまし た。
早速強制執行が始まる中、今度は鍵の交換開始です。不意に居住者が戻ってきたりした場合に備え、警察官のかたが傍らに残ってくれ、交換作業をいたしました。
居住者さんが留守だったので心配していたような修羅場にはならなそうですし、警察官が傍らにいるという安心感からか、鍵の交換作 業はいつも通り集中して行え交換終了となりました。
強制執行による荷物の運び出しはしばらくかかりそうで、依頼主さんから鍵の解錠と交換の費用をいただき、一足先に撤収させていただきました。
鍵屋をやっていると時々この強制執行に立ち会うことになりそうですが、慣れないせいかいつもより少し気疲れする現場でした。