先日、高松市高松駅近くにお住まいのお客様より当社のコールセンターにお電話があり、「使っている金庫の鍵が突然回らなくなったため、すぐに修理して欲しい」とのご依頼を頂きました。
ただちにお客様宅へ伺わせて頂き、事情を聞かせて頂きますと、鍵が回らない金庫はエーコーの小型耐火金庫のスタンダードタイプであり、お客様によりますと「これまで何度も鍵を回す際に回らなくなる事があったが、力を入れて回せば開いてくれたものの、昨日から全く開かなくなってしまった」との事でした。
中には重要な書類が数多く入っており、日常的に頻繁に使うものばかりという事でお客様も大変お困りの様子でしたため、すぐに鍵の修理作業を開始させて頂きました。金庫の鍵のタイプには控えておいた番号をダイヤルを使って開けるダイヤル式や、2桁~8桁までの自分だけの暗証番号をパネルに入力する事によって開けることができるテンキー式などがありますが、今回のお客様の場合は鍵を差し込むだけで誰でも開けることが可能なシリンダー形式であり、上記2つとは違って、暗記物では無く、鍵という固定物によってのみしか開けられないので、シンプルかつ高セキィリティを誇り、金庫のロック形式の中でも最も多いタイプです。しかし、シリンダー式の金庫では、鍵をさし込んでも途中で何かに引っ掛かって鍵が回ってくれないという修理依頼のケースが多く、その原因の一つに中に収納している紙などが金庫の鍵部分に挟まってしまっているという事が頻繁にあります。
今回のお客様の場合も中に大量の書類を収納しているとの事なので、その可能性が高いと感じました。
作業を開始して、まず、鍵をさし込んでみますと確かに鍵は差し込めるのですが、途中で何かに引っ掛かって回りません。そのため、ここは修理の開錠作業のためだけに作られた特殊開錠工具を使って開けることとしました。開錠作業はすぐ終わり金庫の扉はすぐ開きましたが、書類の紙がシリンダーの内側に挟まっており、やはりこれが鍵を回すのを防いでしまっていました。これまでも回らない事があったとの事なので、シリンダーの劣化の可能性もあり、お客様のご希望でシリンダーの分解修理もさせて頂く事になりました。
シリンダーの分解修理自体は複雑なものではなかったので、幸い10分ほどで終了し、開錠作業も合わせて合わせて20分ほどで全ての修理作業を終了させて頂きました。金庫の鍵は重要物を保管しているだけに鍵の不具合が生じた場合には大変大きなリスクを負ってしまいますので、経年劣化や引っかかりなどに充分注意必要があります。